2020/05/16 18:22
ペアやグループでシェアしてみましょう
OHカードは一人で使うこともできますが、友人、カップル、家族、仕事の仲間と、またクラスやワークショップの場など、ペアやグループでOHカードを使うことで、自分自身、また場を囲む相手との楽しく深いコミュニケーションを促します。
ペアやグループで使う場合には、一人ずつカードを引いて、それぞれ自分がカードに見ていること、感じていること、気づいたことをシェアしていきます。
話し手は話し終わったら、カードを裏返しにして、終わりにします。
カードは全体のカードに戻してもよいですし、裏返しのまま手元に置いておいても良いでしょう。
次の人はまた新たにカードを引いて、お話を始めてください。
カードを引くときには、裏返しにしたカードから絵カード1枚、文字カード1枚を選んでもらっても良いですし、表向きにして絵を見ながら選ぶことにしても構いません。
カードの引き方や味わい方は、「OHカードの基本的な使い方:まずカードを引いて味わってみましょう」を参考にしてください。
®Raman-Schlichter 1976, 1989
*話し手にとって大切なこと*
それは自分自身の感覚、意思、スピードをまず自分自身が尊重することです。
カードを引くか引かないかは自由、引いたカードを周りの人に見せるか見せないか、どれだけ話すか話さないかも自由です。
私たちは日ごろ、話さなくてはいけない、早く話し始めなければいけない、うまく話さなくてはいけない、話にまとまりがなければいけないなど、たくさんの「~すべき」を意識しすぎて、ゆっくり自分自身の感覚と向き合うことができていないのかもしれません。
OHカードと向き合うときは、まず「自分自身を尊重する」ことを意識してみてください。
*聴き手にとって大切なこと*
聴く側の人は、相手にカードを引くことを無理強いしたり、見せることや話すことを急がせたり、強要したりしないよう、相手の感覚や意思、スピードを尊重して、相手の存在とカードとの関わり方を尊重してください。
相手の話に割り込まないこと、話を遮らないこと。
たとえ心のなかであっても、相手のカードを解釈したり、相手の話を解釈しないこと。
相手に自分の解釈を伝えたり、議論を持ちかけたりしないこと。
ただただ相手の話を聴いて受け止めることを心がけてみましょう。
簡単そうに見えて、ただ聴くということはとても難しいことです。
「あのカードは私にはこう見える」「私ならこう思う」
「なぜあの人はそんな風に思うんだろう」
じっと聴いているようで、実は自分の考えで頭がぐるぐるしていませんか。
相手が引いたカードや相手の話に関する思考が巡りだしたら、その自分に気づいて、また相手に意識を向けていきます。
自分自身を尊重するように、「相手を尊重する」ことを考えてみましょう。
話をするとき、話を聴くときはOHカードの「尊重のエチケット」(RESPECT)を大切に!
最初は少し窮屈に感じる時があるかもしれませんが、体験を重ねるなかで、だからこそ生まれる安全で安心な場の大切さに気付くことができると思います。
そうした安心できる空間でこそ、自分自身のインスピレーションを広げて味わうことでき、またそれを互いに共有する場から多くの気づきを得ることができます。
自他の尊重を大切に、ぜひ様々な場でOHカードのシェアを楽しんでください。